
松葉杖の代わりは何がある?状況別おすすめ7選と選び方ガイド
2025年8月31日「松葉杖は使いにくい」「もっと楽な方法はないの?」――そんな疑問を持つ方は多いです。実は、松葉杖の代わりになる補助具は複数あります。本記事では代表的な7種類の代替手段を紹介し、特徴やおすすめの使い方を整理しました。
比較表や選び方フローチャートも用意していますので、自分に合うものを見つける参考にしてください。

松葉杖の代わりになる代表的な手段7選
松葉杖は代表的な歩行補助具ですが、人によっては使いにくさや制限を感じることがあります。ここでは代わりとして利用される7つの方法を詳しく紹介します。
① ハンズフリー松葉杖

膝を固定して太ももで体重を支えるタイプ。両手が自由に使えるのが最大の魅力です。料理や買い物など、手を使う日常動作を維持したい人に最適。Amazonでのレビューでも「家事ができて助かる」という声が多い一方、階段や長時間使用には注意が必要です。
② 膝乗せスクーター(ニーウォーカー)
片足を台に乗せ、健常な足で蹴って進むキャスター付きの移動器具。屋内外をスムーズに移動でき、スピード感もあります。広い廊下やショッピングモールなどで有効。ただし、段差や狭い場所は苦手なので環境に応じて選びましょう。
③ ロフストランドクラッチ
前腕で支える杖タイプ。脇に圧迫がかからないため、従来の松葉杖が痛いと感じる人にもおすすめです。長時間使用しても負担が少なく、リハビリや屋外の移動に向きます。ただし、バランスを取るにはある程度の上半身筋力が必要です。
④ 四点杖
接地面が4つある杖で、通常の杖よりも安定感があります。特に高齢者や、バランスに不安のある方に選ばれやすい補助具。短距離の移動や屋内での利用に適していますが、スピードは出せません。
⑤ 歩行器
フレームを両手で支えて移動するため安定性が高く、転倒のリスクを大きく下げられます。リハビリ中の高齢者や、筋力が低下している方に最適です。屋内での使用には便利ですが、大きさがあるため狭い通路や屋外での持ち運びはやや不便です。
⑥ 車椅子
長距離の移動や両足に制限がある場合に欠かせない手段です。電動タイプなら自走でき、体力の消耗も抑えられます。移動の快適性は抜群ですが、段差や階段はバリアになるためルート選びが必要です。
⑦ ブーツ型装具(ウォーキングブーツ)
骨折部分を固定しながら、部分的に荷重をかけて歩行練習ができる装具。ギプスよりも取り外しが簡単で衛生的です。回復期に入った人に適しており、医師の指導のもとで利用されます。長距離移動や完全免荷が必要な場合には不向きです。
手段 | メリット | デメリット | おすすめの人 |
---|---|---|---|
ハンズフリー松葉杖 | 両手が自由/家事や仕事が可能 | 階段不可/装着調整が必要 | 片足骨折で生活動作を維持したい人 |
膝乗せスクーター | 移動がスムーズ/腕の負担が少ない | 段差・狭い場所は不便 | 広い屋内外での移動が多い人 |
ロフストランドクラッチ | 脇が痛くならない/長時間利用向き | 筋力が必要/慣れに時間 | 従来の松葉杖が合わない人 |
四点杖 | 安定感抜群/転倒リスク低減 | 移動速度が遅い | 高齢者やバランス不安のある人 |
歩行器 | 両手で支え安定/リハビリ向き | 大きくて持ち運びに不便 | 屋内で安定歩行したい人 |
車椅子 | 長距離でも楽/荷物も運べる | 段差・階段は利用不可 | 両足に制限がある人 |
ブーツ型装具 | 歩行練習に便利/衛生的 | 完全免荷には不向き | 回復期で部分荷重が可能な人 |
シーン別に見るおすすめ代替手段

利用環境や目的によって最適な補助具は異なります。各シーンで「おすすめ」「向かない場面」「使いこなしのコツ」を短く整理しました。
屋内中心(自宅・病院内など)
- おすすめ:歩行器/四点杖 → 狭い動線でも安定しやすい
- 向かない:膝乗せスクーター(段差・敷居が多い家屋では不向き)
- コツ:ラグやマットを減らし、滑り止め付き室内履きを用意。夜間用の足元照明も有効。
屋外の短距離(駅周辺・買い物・通院)
- おすすめ:ロフストランドクラッチ/ハンズフリー松葉杖
- 向かない:四点杖(段差や傾斜が多い路面では進みにくい)
- コツ:混雑時間帯を避け、ルートは段差の少ない歩道中心に。リュックで両手を空ける。
長距離・外出が多い(ショッピングモール・観光・通勤)
- おすすめ:車椅子(手動/電動)/膝乗せスクーター(広いフロア向き)
- 向かない:歩行器(距離が長いと疲労が蓄積)
- コツ:エレベーター位置を事前確認。車椅子はバッテリー残量・空気圧チェックを習慣化。
家事・育児・仕事で両手を使いたい
- おすすめ:ハンズフリー松葉杖(調理・掃除・抱っこ・荷物運搬との両立)
- 向かない:従来型両松葉杖(片手がふさがり作業効率が落ちる)
- コツ:装着は鏡で位置確認。キッチンやデスク周りは高さを手前に寄せ、段差解消マットを敷く。
広い施設・同一フロアでの移動(オフィス・倉庫・商業施設)
- おすすめ:膝乗せスクーター(直線距離が長い・床がフラットな環境)
- 向かない:四点杖(速度・回転半径の点で非効率)
- コツ:コーナーや人混みでは減速。段差やドアの位置を把握してブレーキ操作を先行させる。
回復期(部分荷重での練習)
- おすすめ:ブーツ型装具+ロフストランドクラッチ(荷重量の指示に合わせ段階的に)
- 向かない:膝乗せスクーター(荷重コントロールの練習には不向き)
- コツ:医師の指示荷重量を守り、左右の靴底高差をインソール等で調整して骨盤の傾きを防ぐ。
迷ったら「両手の自由度」「移動距離」「路面の平坦さ」を優先順に。候補が近い場合は、屋内は歩行器/屋外はロフストランドクラッチなど、用途で使い分けると快適です。
選ぶときに失敗しないポイント

どの補助具もメリットがある一方で、環境や体格に合わないと使いにくさを感じます。選ぶ際には以下をチェックしましょう。
医師の指導:特にブーツ型装具は必ず診断に基づいて利用
体格に合うか:身長・体重・膝の曲がり具合に対応しているか
生活環境に合うか:自宅の廊下幅、段差、エレベーターの有無
耐荷重と重量:安全に使える強度があるか、持ち運び可能か
日常動作との両立:両手が必要な生活ならハンズフリー系が有利
まとめ
松葉杖の代わりになる手段は想像以上に多く存在します。
片足骨折ならハンズフリー松葉杖や膝乗せスクーター、高齢者なら歩行器や四点杖、両足に制限があるなら車椅子といったように、目的と環境に応じて選びましょう。
Amazonではレビューを参考にしながら、自分に合った補助具を見つけやすいのも魅力です。
FAQ

Q. 松葉杖より便利な代わりはありますか?
A. ハンズフリー松葉杖や膝乗せスクーターは、両手が使える点で大きなメリットがあります。
Q. 室内だけで使うなら何がおすすめ?
A. 歩行器や四点杖が安定して使いやすいです。床を傷つけにくいタイプを選びましょう。
Q. 外出が多い人には?
A. 車椅子やハンズフリー松葉杖が移動を快適にします。公共交通の利用も考えて選びましょう。
