肩への負担を軽減!アイウォークフリーの効果を専門家が解説

2025年10月2日

松葉杖を使用していると、「肩が痛い」「首がこる」といった上半身の不調を感じる方が非常に多くいらっしゃいます。理学療法士として多くの患者様を診てきた経験から、松葉杖使用時の肩への負担は想像以上に深刻な問題であり、時には神経麻痺という重篤な合併症を引き起こすこともあります。

本記事では、松葉杖が肩に与える負担のメカニズムから、革新的な解決策であるハンズフリー松葉杖「アイウォークフリー」まで、理学療法士の視点から詳しく解説いたします。

目次

1. 松葉杖が肩に与える負担とは

2. 腋窩神経麻痺のリスクと症状

3. 転倒リスクと肩への影響

4.ハンズフリー松葉杖アイウォークフリーとは

5.アイウォークフリーが肩負担を軽減する理由

6.理学療法士が推奨する使用方法

7. 従来の松葉杖との比較

8. まとめ

1. 松葉杖が肩に与える負担とは

解剖学的観点から見る肩への負担

松葉杖使用時、体重の一部を上肢で支えることになり、肩関節周囲の筋群に過度な負荷がかかります。特に以下の筋群への影響が顕著です:

主要な負担部位:

  • - 三角筋:肩関節の安定性と挙上動作を担う
  • - 僧帽筋:肩甲骨の安定と首肩の姿勢維持
  • - 菱形筋:肩甲骨の内転と安定化
  • - 回旋筋腱板:肩関節の深部安定化

負担が蓄積するメカニズム

理学療法士として臨床で観察する松葉杖使用者の特徴的な問題点:

1. 不適切な姿勢の継続

- 肩甲帯の挙上位での固定

- 頸部の前屈位の持続

- 胸郭の圧迫による呼吸制限

2. 筋疲労の蓄積

- 持続的な等尺性収縮による筋疲労

- 血流不良による代謝物の蓄積

- 筋スパズムの発生

3. 関節可動域の制限

- 肩甲上腕関節の可動性低下

- 胸郭の伸張性低下

- 頚椎の回旋、側屈の制限

2. 腋窩神経麻痺のリスクと症状

腋窩神経麻痺とは

腋窩神経麻痺とは、肩の運動機能にかかわる三角筋や小円筋を支配し、上腕の外側の知覚機能を持つ「腋窩神経」が圧迫されて起きる神経障害のことです。圧迫の原因には、スポーツや外傷後の血腫、肩関節の脱臼、睡眠時の圧迫、打撲、松葉杖による圧迫などが挙げられるため、松葉杖使用者にとって重要な注意点となります。

松葉杖による腋窩神経圧迫のメカニズム

不適切な松葉杖使用による圧迫:

  • - 脇当てと腋窩の密着による直接圧迫
  • - 長時間の持続的圧迫による血流阻害
  • - 神経周囲組織の炎症性腫脹

臨床症状:

  • - 運動障害:肩関節外転困難、三角筋の筋力低下
  • - 感覚障害:上腕外側の知覚鈍麻、しびれ感
  • - 筋萎縮:三角筋の萎縮(長期化した場合)

理学療法士としての臨床経験では、松葉杖使用開始から2-3週間程度で軽度の症状が出現するケースを複数経験しており、決して稀な合併症ではありません。

3. 転倒リスクと肩への影響

松葉杖使用時の転倒要因

研究によると、松葉杖が脇から外れてしまう事があり、転倒の原因になることが指摘されています。転倒は肩への急激な負荷となり、以下のリスクを伴います:

転倒による肩への影響:

  • - 急性外傷:肩関節脱臼、鎖骨骨折
  • - 腱板損傷:回旋筋腱板の部分・完全断裂
  • - 神経損傷:腕神経叢損傷、腋窩神経麻痺の悪化

転倒予防の重要性

理学療法士として強調したいのは、転倒は元のケガの治療を大幅に遅らせるだけでなく、新たな障害を生む可能性があることです。特に高齢者では骨密度の低下により重篤な骨折リスクが高まります。

4. ハンズフリー松葉杖アイウォークフリーとは

アイウォークフリーは、従来の「上肢で体重を支える」松葉杖の概念を根本的に変える革新的な歩行補助具です。

基本仕様(iWALKFree 3.0):

- 適応身長:150~195cm

- 最大体重:126kg以下

- 本体重量:約2.4kg

- 材質:アルミパイプ、樹脂結合部、ウレタンクッション

- 調整機能:ももあて〜ひざパッド 30〜43cm、ひざパット〜接地面 35〜52cm 画期的な構造の特徴

膝支持システム:

患足の膝から下をプラットフォームに固定し、膝で体重を支える構造により、上肢への負担を完全に除去。

両手自由設計:

ハンズフリー設計により、日常生活動作の制限を最小限に抑制。

5. アイウォークフリーが肩負担を軽減する理由

生体力学的優位性

理学療法士として分析するアイウォークフリーの肩負担軽減メカニズム:

1. 荷重方向の最適化

- 垂直荷重により脊柱アライメントを維持

- 肩甲帯の中間位保持が可能

- 頸椎の正常カーブを維持

2. 筋活動パターンの正常化

- 上肢筋群の過剰な活動を抑制

- 体幹筋群の適切な活動を促進

- 代償的な筋緊張の軽減

3. 神経系への負担軽減

- 腋窩部への圧迫を完全に除去

- 腕神経叢の圧迫リスクを排除

- 末梢神経の正常な伝導を維持

血流・代謝面での優位性

循環動態の改善:

- 上肢血流の維持

- リンパ流の正常化

6. 理学療法士が推奨する使用方法

適切なフィッティング

初期設定のポイント:

  • ももあての調整:太もも後面に適切にフィット
  • ひざパッドの位置:膝蓋骨下端に正確に位置
  • 足部の固定:足関節中間位で確実に固定

歩行訓練プログラム

段階的訓練法:

  • 静的バランス訓練:平行棒内での立位保持
  • 動的バランス訓練:重心移動練習
  • 歩行訓練:前進・後退・方向転換

日常生活指導

安全使用のための注意点:

- 濡れた床面での使用注意

- 階段昇降時の手すり活用

- 長時間使用後の膝部の観察

7. 従来の松葉杖との比較

日常生活動作の比較:

- 荷物運搬:松葉杖(困難)vs アイウォークフリー(可能)

- 階段移動:松葉杖(手すり使用困難)vs アイウォークフリー(手すり使用可能)

- 作業効率:松葉杖(大幅低下)vs アイウォークフリー(軽度低下)

8. まとめ

理学療法士として多くの松葉杖使用者を診てきた経験から、肩への負担は単なる不快感にとどまらず、腋窩神経麻痺という深刻な合併症のリスクを孕んでいることを強調したいと思います。

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松葉杖使用時の肩負担の問題点:

- 持続的な筋疲労と疼痛

- 腋窩神経圧迫による神経麻痺リスク

- 転倒による二次的外傷の可能性

- 日常生活動作の大幅な制限

アイウォークフリーによる解決:

- 肩への荷重負担を完全に除去

- 腋窩神経圧迫リスクの根本的排除

- 自然な歩行パターンによる筋力維持

- 両手自由による生活の質向上

ハンズフリー松葉杖アイウォークフリーは、従来の松葉杖が抱える肩負担の問題を根本的に解決する画期的な歩行補助具です。特に長期間の使用が予想される場合や、仕事・学業の継続が必要な方にとって、その価値は計り知れません。

ただし、使用前には必ず医師の診断を受け、理学療法士による適切な指導のもとで開始することが重要です。安全で効果的な歩行補助により、一日も早い回復と社会復帰を実現していただければと思います。

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参考価格:32,000円

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※本記事の内容は理学療法士としての知見に基づいていますが、個別の症状や適応については必ず医師にご相談ください。

執筆者紹介

もっこすパパ |理学療法士・ケアマネジャー・公認心理師

理学療法士として15年以上、急性期から回復期、慢性期、在宅医療まで幅広いフィールドで患者支援に従事。整形外科疾患や脳血管障害のリハビリテーションを中心に、実践と研究の両面から機能回復と生活支援を行っている。現在はケアマネジャー・公認心理師としても活動し、多職種連携や地域包括ケアにも精通。医療・福祉の垣根を超えた支援を目指し、専門的な情報をわかりやすく発信している。

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