骨折時の松葉杖選びに迷ったら?使用のポイントと最新代替品まで徹底解説

2025年9月11日

骨折をして「明日から松葉杖が必要です」と言われると、誰でも不安になりますよね。

病院で一時的に借りられることもありますが、自分の体に合った松葉杖を選ぶことが、快適な日常を取り戻す近道になります。

松葉杖にはいくつかの種類があり、骨折した場所や体格によって相性が変わります。

合わないものを使ってしまうと、脇の下が痛んだり、転倒のリスクが高まってしまうことも。

だからこそ、自分にぴったりの松葉杖を選ぶことが、前向きに歩き出すための欠かせないポイントとなります。

本記事では、松葉杖を選ぶ際に知っておきたいポイントをまとめ、前向きなリハビリ生活をサポートします。

目次

1.骨折時に松葉杖を使う理由とは?

-患部を保護しながら移動できる

-リハビリ段階に応じて選び方が変わる

2.骨折時に選ぶ松葉杖の種類と特徴

-脇タイプと前腕タイプの違い

-両手がふさがらないハンズフリータイプ

-選ぶ際の注意点とフィッティング

3.まとめ

骨折時に松葉杖を使う理由とは?

①‐1:骨折時に松葉杖を使う理由とは?

骨折したら、患部を守りながら移動するために松葉杖が必要です。

体重をかけると骨の回復が遅れてしまいますが、松葉杖で患部への負担を減らせます。

ここからは、松葉杖を使う目的と回復への役割について見ていきます。

患部を保護しながら移動できる

骨折した部分に体重をかけてしまうと、骨のずれや回復の遅れにつながりかねません。

特に下肢の骨折では、歩くたびに患部へ大きな負担がかかりやすい状況になります。

松葉杖を使えば、体重を腕と健康な足に分散でき、患部への負荷をやわらげられます。

その結果、トイレや買い物といった日常の移動も落ち着いてこなせるようになるでしょう。

さらに、完全に足をつけてはいけない時期でも、松葉杖があれば安全に動けるのが大きな強みです。

ベッド中心の生活が続くと筋力が落ちやすいですが、松葉杖で体を動かすことが筋力維持にも役立ちます。

松葉杖は、骨が癒えるまでの間、患部を守りながら生活を支えてくれる心強い存在です。

リハビリ段階に応じて選び方が変わる

骨折直後の急性期では、患部に一切体重をかけない完全免荷が必要になります。

両松葉杖を使って、患足を浮かせての移動になるでしょう。

回復が進むと、少しずつ患足に体重をかけられるようになります。

医師の指示に従い、体重の何割まで載せていいか確認しながら使い方を調整していきましょう。

松葉杖には脇で支えるタイプと、前腕で支えるロフストランドクラッチがあります。

急性期は安定性の高い脇タイプが向いていますが、回復期には動きやすい前腕タイプへ切り替える場合も。

筋力や年齢によっても向き不向きがあるため、リハビリスタッフと相談しながら選びましょう。

回復の段階に応じて道具を切り替えることで、負担を減らしながらリハビリを続けられます。

骨折時に選ぶ松葉杖の種類と特徴

①‐2:骨折時に選ぶ松葉杖の種類と特徴

松葉杖にはいくつかの種類があり、骨折の部位や体力によって向き不向きがあります。

自分の身体状況に合わせて選ぶことが、安全で快適な移動につながります

代表的な松葉杖のタイプを比較しながら、選び方のポイントを見ていきましょう。

脇タイプと前腕タイプの違い

日本の病院でよく見かけるのは、脇の下で支える松葉杖(アンダーアームクラッチ)。

脇と腕全体で体重を分散できるため安定感があり、初めての人でも扱いやすいのが特徴です。

ただし、長く使い続けると脇の神経を圧迫してしまい、しびれを感じるケースもあります。

一方、前腕タイプ(ロフストランドクラッチ)は肘から下にカフを装着して利用します。

脇を使わないため神経の圧迫を避けられ、動きやすいのが大きな魅力。

スポーツ選手のリハビリにも活用されており、階段の上り下りも比較的楽にこなせます。

ただし、ある程度の腕の筋力やバランス感覚が求められるため、高齢の方には負担となる場合があります。

骨折直後の急性期には安定性を重視して脇タイプを選び、回復が進んだ段階で前腕タイプへ切り替える人も少なくありません。

どちらを選ぶか迷ったときは、医師に相談して自分に合ったタイプを決めると安心です。

両手がふさがらないハンズフリータイプ

最近注目されているのが、両手を自由に使えるハンズフリータイプの松葉杖です。

代表的な製品「アイウォークフリー」は、膝から下を台に乗せて固定し、体を支えながら歩ける仕組みです。

両手が自由になるので、家事や仕事を無理なくこなせる点が大きな魅力です。

注意点としては「膝から下の骨折専用」であること。膝関節や太ももをケガしている場合には使えません。

「アイウォークフリー」の購入は、Amazonなどの通販サイトで可能です。

選ぶ際の注意点とフィッティング

松葉杖の長さが合っていないと、肩や腕の痛み、神経圧迫によるしびれを引き起こします。

基本的な長さは、身長から40〜41cmを引いた数値が目安です。

脇と松葉杖の間には指2〜3本分の隙間を確保しましょう。

隙間がないと神経を圧迫し、広すぎると不安定になってしまいます。

グリップは股関節の横あたりに合わせ、肘が15度ほど曲がる位置に調整しましょう。

背筋を伸ばした自然な姿勢が保てるかの確認も重要です。

購入やレンタルの際には、必ず試し歩きを行い、違和感がないかを確認しておくと安心です。

普段履く靴で試すのがおすすめです。

医療機関では理学療法士が調整を手伝ってくれるので、プロのアドバイスを受けると安心です。

まとめ

骨折の状況や生活スタイルは人それぞれ異なります。

だからこそ、自分に合った松葉杖を見つけることが、安心して回復への一歩を踏み出すために欠かせません。

不安の大きい急性期には安定感のある脇タイプを選び、少しずつ動けるようになった回復期には前腕タイプに切り替えるなど、その時々に応じた工夫が大切です。

さらに、家事や仕事を続けながら療養したい方には、両手が自由に使えるハンズフリータイプが強い味方になります。

特に膝から下の骨折で日常を取り戻したい人にとって、アイウォークフリーのような新しい松葉杖は、心強い存在となるでしょう。

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