松葉杖が疲れる原因と対策は?負担の少ない歩行を叶える方法とは

2025年9月14日

松葉杖を使っていて「とにかく疲れる」と感じたことはありませんか?

少し歩いただけで腕が張ったり、肩や脇が痛くなったりして、日常生活に支障をきたすこともあります。

特に体力に自信のない人にとって、松葉杖での移動は想像以上に大きな負担になるものです。

だからこそ、疲れの原因を知り、少しでも負担を減らす工夫を取り入れることが大切。

この記事では、松葉杖で疲れてしまう理由と、体をラクに保つための方法を紹介していきます。

目次

1.なぜ松葉杖は疲れるのか?

-松葉杖の構造と負担がかかる仕組み

-筋力やバランスの消耗がもたらす疲労

2.松葉杖で疲れにくくするための工夫と代替手段

-体への負担を減らす正しい使い方

-軽量タイプや工夫された設計の製品を選ぶ

-両手をふさがない“疲れにくい”選択肢とは

3.まとめ

なぜ松葉杖は疲れるのか?

④‐1:骨折中に出勤・勤務するためには?

松葉杖を使うと体が疲れてしまう理由には、さまざまな要因が関わっています。

通常の歩行とは異なる体の使い方を強いられるため、負担がかかるのは自然なことといえます。

松葉杖によって体に負担がかかる理由を明らかにしていきます。

松葉杖の構造と負担がかかる仕組み

松葉杖で疲れやすい理由を理解するには、まず仕組みを知っておくことが大切です。

一見すると脇の下で支えるように見えますが、実際は腕と手が体重を支える中心となっています。

このため、脇の下に力をかけすぎると神経や血管が圧迫され、しびれや痛みの原因になりやすい状況になります。

長時間の使用で脇のあたりが赤くなったり違和感が出たりするのは、この圧迫によるものです。

さらに、腕全体に強い負荷がかかるため、上腕や前腕の筋肉が疲れやすくなります。

特に手首は体重を直接支える部分で、握力を使い続けるうちに筋肉の疲労が溜まっていきます。

加えて、バランスを取ろうとするせいで肩や背中の筋肉も緊張しやすく、全身のだるさにつながることも少なくありません。

普段の歩行ではほとんど使わない筋肉を酷使することこそが、松葉杖使用時に強い疲れを感じる大きな理由といえるでしょう。

筋力やバランスの消耗がもたらす疲労

松葉杖を使用すると、日常生活では活発に使わない筋肉群を急激に酷使します。

上半身の筋肉、特に肩甲骨周辺や上腕三頭筋に大きな負荷がかかり、慣れない動作による疲労が蓄積していきます。

通常の歩行では下半身の大きな筋肉が主役となりますが、松葉杖歩行では比較的小さな上肢の筋肉で体重を支えなければなりません。

また、バランスを維持するために体幹の深層筋も常に緊張状態となり、無意識のうちに多くのエネルギーを消費しています。

普段運動不足の人ほど、急な筋肉の酷使で乳酸が溜まりやすく、筋肉痛や強い倦怠感につながります。

日頃から鍛えていない筋肉への突然の負荷が、松葉杖使用時の深刻な疲労感を引き起こします。

松葉杖で疲れにくくするための工夫と代替手段

④‐2:骨折中の仕事をサポートするアイテムとは

松葉杖を使う際の疲れは、正しい工夫と代替手段で大幅に軽減できます。

体への負担を最小限に抑える使い方や、疲れを軽くする補助具を取り入れると、快適に移動できるようになるでしょう。

疲れを軽減しながら松葉杖を使うための具体的な工夫や代替手段を紹介していきます。

体への負担を減らす正しい使い方

松葉杖を正しく使うことで、体への負担を大幅に軽減できます。

まず高さ調整が重要なポイントです。

脇の下から3〜4横指(約4.5〜6cm)下の位置に設定し、握りの高さは肘を軽く30度曲げた状態で握りやすい位置に調整しましょう。

歩き方のポイントは、脇に体重をのせず、手と腕でしっかり支えることです。

脇の下には神経が通っているため、圧迫はしびれや痛みにつながります。

歩行時は松葉杖を少し前に出し、しっかりと床面に力をかけられる状態を保ちながら進みましょう。

15〜20分おきに座って休む習慣をつけると筋肉疲労を蓄積させずに済みます。

軽量タイプや工夫された設計の製品を選ぶ

松葉杖を選ぶとき、軽さや使いやすさを意識するだけで、体の負担はぐっと和らぎます。

アルミニウム製やカーボン製のように軽量な素材で作られたものなら、腕や肩への重みが軽減され、動きもスムーズに。

従来の木製に比べると、半分以下の重さしかない製品もあり、日常の移動が驚くほど楽になります。

さらに注目したいのが衝撃を吸収してくれる設計です。

先端にゴム製のキャップが付いたタイプなら、地面からの反動をやわらげ、手首や肘の痛みを防いでくれます。

握る部分も大切なポイントです。

滑りにくい素材や手のひらにしっくりなじむ形状を選べば、握力に不安のある人でも安心。

長時間使っても手の疲れを抑えられるので、移動への不安も軽くなるでしょう。

自分の体にやさしく寄り添う松葉杖を選ぶことは、快適な毎日へとつながる第一歩。

小さな工夫が、療養生活を心地よいものに変えてくれます。

両手をふさがない“疲れにくい”選択肢とは

近年注目されているのが、両手を自由に使えるハンズフリータイプです。

代表的な「アイウォークフリー」は膝下を固定して体を支える仕組みで、腕や肩にほとんど負担がかかりません。

両手が空くため、階段で手すりをつかんだり、荷物を持ったりといった日常動作が格段にラクになります。

従来の松葉杖で「疲れて続けられない」と感じている人にとって、生活の質を大きく変える選択肢となるでしょう。

まとめ

松葉杖による疲れは、正しい使い方と道具選びで大きく改善できます。

高さの調整や正しい歩行方法を意識するだけでも、体への負担はぐっと減ります。

さらに軽量で機能的な松葉杖を選ぶと、より快適に過ごせるでしょう。

従来の松葉杖が合わないと感じる人には、ハンズフリータイプの「アイウォークフリー」もおすすめです。

両手が自由に使えることで、外出や家事のストレスが減り、療養生活を前向きに支えてくれます。

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