松葉杖の正しい使い方は?歩き方のコツや起こりがちな悩み、対処法を解説!
2025年11月18日ケガや骨折、リハビリなどで松葉杖を使うとき「この使い方で合っているのかな?」と不安になることはありませんか?松葉杖にはいくつか種類があり、自分の体に合ったものを使うことでより快適に使用できるでしょう。この記事では松葉杖の種類や正しい使い方、歩き方のコツ、起こりがちな悩み、対処法などを詳しく解説します。
松葉杖の正しい使い方は?種類とサイズの合わせ方

松葉杖を正しく使うために、まずは松葉杖の種類とサイズの合わせ方を確認しましょう。ここでは最もよく使用されているクイックフィット型松葉杖の使用前・使用中の使い方を解説します。
松葉杖の種類
歩行補助として主に使用されているのは、以下の4つです。
- クイックフィット型松葉杖
- ハンズフリー松葉杖
- 前腕固定型杖
- 四脚バランス杖
松葉杖と聞いて想像するのは、手と脇の両方で体を支える「クイックフィット型松葉杖」でしょう。通常、2本1組で両手に持って使用することで体を支えることができます。骨折、足首捻挫などの車椅子を使わない片足負傷での利用に適しています。
「前腕固定型杖」「四脚バランス杖」は体の片側で支える杖で、ケガや麻痺などで使用されています。
「ハンズフリー松葉杖」は、その名の通り両手が自由になる松葉杖です。家事や買い物、通勤・通学などのあらゆる場面でのストレスを解消してくれる次世代の松葉杖です。
【使用前】長さ・グリップの高さの決め方
クイックフィット型松葉杖は体を支える部分の「脇あて」、持ち手の「グリップ」、地面と接地する「杖先」の3つに注目して長さやグリップの高さを決めます。松葉杖を使う前には自分の体にフィットするようにサイズ調整をして使いましょう。
- 脇あて:脇と脇の間は指3本分(約5cm)ほどのすき間を作る
- グリップ:腕を下したときに肘が約30度に曲がる位置に調整
- 杖先:足のつま先から前方に15cm、外側15cmの位置に杖先がくるように調整
松葉杖は正面から見たときにハの字になっているとバランスを取りやすくなり安定します。
【使用中】松葉杖を使った正しい歩き方
松葉杖を使うときは「3点歩行」「揺り椅子歩行」「片松葉杖」などの歩き方をすると体重移動がスムーズで治癒中の足をカバーすることができます。それぞれの歩き方を解説します。
3点歩行
3点歩行とは、松葉杖を使う際に、松葉杖、痛い方の足、健康な足の順番で1歩ずつ前に進む歩行方法です。身体のバランスを摂りやすく、初めて松葉杖を使う場合でも身体が安定しやすいため、多くの病院で取り入れられています。
揺り椅子歩行
揺り椅子歩行とは、両側の松葉杖を同時に前に出し、体重を松葉杖に駆けながら両側を前に引きずるようにして前に進む歩き方です。足に体重をかけることができない場合や足を前に出せないときに用いられます。
片松葉杖歩行
片松葉杖歩行とは、ケガをしていない方の足で松葉杖を持って、松葉杖とケガをしている足を同時に前に出したあとにケガをしていない方の足を出して着地する歩き方です。上半身に十分な力がある際やリハビリをしている回復期に用いられます。
【状況別】松葉杖の安全な使い方

足をケガしているときもこれまでと同じように階段を昇り降りしたり椅子から立ったりしなくてはなりません。松葉杖によるケガや転倒を防ぐために状況別の安全な使い方を解説します。
平地を歩くとき
平らな場所を歩くときは、足元や前方に障害物がないか確認しましょう。松葉杖を使うときは、小さな石に引っかかったり、小さな窪みに杖先がハマってしまったりすることが予想されます。「3点歩行」や「揺り椅子歩行」で足元を確認しながら歩くことが大切です。
特に雨の日は、普段より視界が悪くなり足元が滑りやすくなるため転倒のリスクが高まります。両手がふさがると傘をさせないこともあるため、いつも以上に安全に配慮して歩行しましょう。
階段を使うとき
足をケガしているときは階段の昇り降りも一苦労です。足の動きを制限されているときは、階段を踏み外しやすいため、以下のように昇り降りしましょう。
昇るとき
ケガをしていない方の足を一段上げて、松葉杖に体重をかけながらケガをしている方の足も一段上に上げます。このとき前に重心をかけると後ろに転倒するのを予防できます。
降りるとき
松葉杖を一段下に下ろします。次にケガをしている方の足を一段下に下ろして、最後にけがをしている方の足をおろして松葉杖に揃えます。降りる際は前に重心がかかりやすいため、体をやや後ろに重心をかけながら移動しましょう。
椅子から立つときや座るとき
松葉杖を持ったままで椅子に座ったりたったりするのは、体重を細い杖先で支えることになるため尻もちなどの転倒のリスクがあります。
椅子に座るときは、ケガをしている方の手で両方の松葉杖を持って、反対側の手で座る場所に手をついて体を支えながらゆっくりと座りましょう。なお、立ち上がる際は座るときとは反対の手順で行います。
松葉杖で起こりがちな悩みの対処法

松葉杖を使用するとどうしても家事や買い物、通学・通勤などあらゆる場面で行動が制限されるため、ストレスを感じやすく生活の質(QOL)が低下しやすくなります。ここからは松葉杖で起こりがちな悩みの対処法を紹介します。
松葉杖を使うと脇や腕、肩が痛い
松葉杖を使うと脇や腕、肩が痛くなるときは、松葉杖の初期設定が正しくできていない可能性があります。まずは、脇あてやグリップの位置を確認した上で、無理な姿勢になっていないか確認しましょう。
松葉杖を使うと疲れる
松葉杖は何も使わず歩行するときと比べて疲れやすいです。さらにグリップ部分ではなく脇に体重をかけていたり、高さが合っていなかったりすると余計な力がかかってより疲れやすくなります。
休憩中は背筋を伸ばしてストレッチしたり、ハンズフリーの松葉杖の使用も検討してみましょう。
松葉杖が重たい
松葉杖を長時間使用していると重たく感じることもあります。近年アルミ製の軽量化された松葉杖も登場していますが、松葉杖のサイズが合っていなかったり体のバランスが悪くなっていたりするとより重たく感じることがあるでしょう。
松葉杖のサイズは「自分の身長よりマイナス40cm」の長さが目安です。こうしたサイズ調整を行いながら、ハンズフリー松葉杖や車椅子の使用も検討しましょう。
ご家庭・職場・学校さまざまなシーンで利用できる「アイウォークフリー」
「足をケガしていても普段と同じように日常生活を送りたい…」そんなお悩みを解決に導くのがハンズフリー松葉杖「アイウォークフリー」です。太ももと膝で体重を支える構造で、転倒リスクを減らしながら、家事や通勤・通学に活躍します!
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松葉杖を正しく使えていないとどうなる?
誤った松葉杖の使い方をすると、肩や腕に負担をかけたりバランスを崩しやすくなったり、治療中の足に負担をかけてしまったりする場合があります。それぞれを解説します。
肩や腕に余計な負担がかかる
松葉杖を使用する際、肩や腕に負担がかかりすぎると、筋肉痛やしびれの原因となることがあります。これは、松葉杖の長さやグリップの高さが適切でないことが主な原因です。
したがって、まずは松葉杖のサイズとグリップの高さを正しく調整しましょう。さらに、クッションカバーを使用することで、身体と松葉杖の接触部分の痛みを和らげることができます。
バランスを崩しやすくなる
松葉杖を使っていて度々バランスを崩してしまうと、転倒によるケガのリスクが高くなります。特にサイズが合っていないと松葉杖を前の方に出し過ぎてしまい、杖先に適切な力が加わりません。
特に雨の日や雪の日は、滑りやすくなっているためサイズを調整して正しい使い方をすることが大切です。
痛めた足に負担がかかる
階段の昇り降りや椅子の立ち座りの際に松葉杖を正しく使っていないと、痛めた足に負担がかかり回復が遅れることがあります。松葉杖を使い慣れていない使い始めの時期は、エレベーターを利用したり、家族や周囲の人にサポートしてもらうなどして、痛めている足に負担をかけないようにしましょう。
ハンズフリー松葉杖「アイウォークフリー」で日々の負担を軽減

従来の松葉杖は両手もしくは片手がふさがるため、日常生活において不便と感じることがあります。そうした問題を解決できるのがハンズフリー松葉杖「アイウォークフリー」です。ここからは、アイウォークフリーの魅力を徹底解説します。
アイウォークフリーの特長
アイウォークフリー(I WALK Free3.0)は、手を使わないで移動ができる次世代の松葉杖です。太ももと膝で支える構造を採用しており、太ももと膝のクッション部分で体重を分散するため、ケガをした箇所の負担や日常生活での負担を軽減します。
従来の松葉杖を使うと手や脇が痛くなったり、両手で物を持ったりすることができませんでした。しかし、アイウォークフリーでは両手が空くことでより自由度が増します。アイウォークフリーを使うことで転倒リスクを減らしながら、料理や洗濯、買い物、通勤・通学などのこれまで起こりがちだった日常生活におけるストレスを軽減してくれるでしょう。
何よりもこれまで家族や周囲のサポートが必要だった場面で手助けが不要になることで、お互いのストレスを減らしながらQOLを向上させることができるのも魅力です。
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こんなシーンにもおすすめ!

アイウォークフリーは以下のようなシーンでの利用にもおすすめです。
- 手すりを持って階段の昇り降りをしたい
- 手にカバンや荷物を持って歩きたい
- 子供と手をつないで歩きたい
- 家事をするときに両手が使えるようになりたい
など
転倒のリスクを減らしながら、なるべく周りのサポートに頼らずこれまでのような生活ができるのもアイウォークフリーの魅力です。
アイウォークフリー利用者の声
アイウォークフリーの利用者は製品のどのようなところに魅力を感じているのでしょうか?購入の際の参考にしてみてくださいね。
35歳女性・主婦・2児の母
「2歳と5歳の子供がいるので、従来の松葉杖では子育てが不可能でした。アイウォークフリーの装着に最初は時間がかかりましたが、夫に手伝ってもらいながら慣れました。何より、子供を抱っこできることに感動しました。」
45歳男性・会社員・営業職
「営業職で外回りが多く、従来の松葉杖では電車移動が困難でした。特に階段の昇降時は周囲に迷惑をかけているような気がして、精神的にも辛い状況でした。装着してみると、電車での移動が格段に楽になりました。つり革につかまることができるので、安定感が全く違います。階段も手すりを使えるので、周囲に迷惑をかける心配がなくなりました。」
このように、従来の松葉杖では実現できなかったことができるようになるのは、治療中のストレス軽減にもなります。なによりケガによる制限が少なくなることで、毎日を楽しく過ごせるのが良いですね。
※レビューは個人の感想です。効果には個人差があります。
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アイウォークフリーで毎日を快適に
従来の松葉杖はどうしても両手がふさがるため家族や周囲のサポートが必要です。「こんなときに一人でできたら…」そんなお悩みを解決してくれるのがハンズフリー松葉杖「アイウォークフリー」。歩行をさらに簡単に、階段の昇り降りも快適に過ごせる次世代の松葉杖です。
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松葉杖の使い方でよくある質問
Q:松葉杖は両方と片方、どちらを使えばいいですか?
A:基本的には両方使う方が体重移動をしやすく安定します。医師の指示に従い使用してください。
Q:階段を昇るときは松葉杖をどのように使えばいいですか?
A:階段を昇るときは、ケガをしていない方の足を一段上げます。次に、松葉杖に体重をかけながらケガをしている方の足も一緒に一段上に上げます。
Q:松葉杖を片手で持つ場合はどっちの手に持てばいいですか?
A:松葉杖を片方に持つときは、ケガをしている足の反対側で松葉杖を持つことで体重移動がしやすくなります。
まとめ
松葉杖は正しく使うことで足の回復を早めることができる医療機器です。しかし、誤った使い方をすると身体に負担をかけてしまうことがあります。治療中は何かと行動が制限されるため、ストレスを感じる人も多いでしょう。そんなときはぜひアイウォークフリーの利用を検討してみてください。
