松葉杖が疲れる2つの原因!ハンズフリー松葉杖という疲れにくい方法も解説
2025年12月1日
松葉杖を使っていて「腕が痛い」「肩がこる」「すぐ疲れる」と感じていませんか?実は、多くの人が同じ悩みを抱えています。松葉杖は体重を腕や脇で支えるため、普段使わない筋肉に負担がかかりやすく、姿勢の崩れから全身が疲れやすくなるのです。
この記事では、松葉杖で疲れる主な2つの原因をわかりやすく解説します。また、松葉杖に代わる新しい手段として「ハンズフリー松葉杖」も紹介します。両手を自由に使いながら自然な姿勢で歩行できるため、手や脇の痛みを軽減し、生活の不便さを大きく改善できる道具です。
もし、松葉杖での生活がつらいと感じているなら、ハンズフリー松葉杖を検討することで、毎日が過ごしやすくなるでしょう。
【執筆者】医療ライターうさぎ
- 回復期リハビリテーション病院や介護老人保健施設で理学療法士として勤務。
- 整形外科疾患から脳血管疾患まで様々な患者さんのリハビリを担当。
- 退職後、医療ライターとしてクリニックや病院のブログ記事を500記事以上執筆。
松葉杖が疲れると感じるのは普通?
松葉杖を使っていて、疲れを感じるのは、多くの人が経験することです。松葉杖は体重を腕や脇で支えるため、普段あまり使わない筋肉に負担がかかります。また、杖の高さが合っていない場合や、床を強く突きすぎる歩き方も疲れの原因です。
初めて松葉杖を使う人ほど、身体のバランスを保つために余分な力が入りやすく、数分の移動でも疲労を感じるでしょう。正しい姿勢と使い方を身につければ、疲れは軽減できるかもしれませんが、それでも疲れる方は「ハンズフリー松葉杖」という新しい手段を検討するのもおすすめです。

松葉杖を使うと疲れる2つの原因
松葉杖を長時間使用すると疲れや痛みを感じる人が少なくありません。疲れる原因として大きく2つあります。
- 手首や前腕、脇への過剰な負荷
- 不自然な前かがみ姿勢による全身の疲労
それぞれ具体的に解説します。
手首や前腕、脇への過剰な負荷
松葉杖を使用する際、多くの人は腕の力だけで身体を支えようとしてしまいます。その結果、手首や前腕に過度な圧力がかかり、痛みやしびれが出現しやすいです。また、体重を手首に集中させる使い方は、腱鞘炎や筋疲労を招く原因にもなります。
本来、松葉杖は腕と脇で体重を分散させて使うことが理想です。杖の高さを自分の身体に合わせ、肘が軽く曲がる程度に調整することで、手首への負担を軽減できます。ただし、正しい使い方をしていても長時間使用するとどうしても身体が痛くなってしまいます。
不自然な前かがみ姿勢による全身の疲労
松葉杖を使うときに、前かがみ姿勢になってしまう人は多いです。この姿勢は肩や背中、首に余計な力を入れてしまい、全身の筋肉が常に緊張した状態になります。結果的に、短時間の歩行でも全身が疲れやすく、腰痛や肩こりにつながります。
しかし、松葉杖は身体より前について使用するため、前かがみ姿勢になってしまうのは仕方がない部分でもあります。そのため、長時間使用する必要がある場合は、ハンズフリー松葉杖を検討するのもおすすめです。

生活場面で特に疲れやすい動作

松葉杖を使用して生活していると身体への負担が大きくなります。特に長距離の移動や階段、荷物を持つ動作など、日常生活に欠かせない動きが大きな負担となりやすいです。ここでは、松葉杖使用者が特に疲れを感じやすい生活場面を具体的に解説します。
通勤・通学など長距離移動
松葉杖を使った長距離移動は、体力的にも精神的にも大きな負担です。通勤・通学の際には、駅やバス停までの移動、公共交通機関内での立ち姿勢の維持など、負担が大きくなります。また、通勤ラッシュの人混みや段差、滑りやすい床などで転倒リスクも高く、常に気を張ることで精神的な疲労も蓄積します。
長距離移動が続く場合は、こまめな休憩や負担の少ないハンズフリー松葉杖を検討しましょう。「アイウォークフリー」なら腕の力が必要ないため、長距離歩いても疲れにくくなります。
階段や段差の上り下り
松葉杖での階段や段差の上り下りは、危険で体力を消耗しやすい動作です。上る際には身体を引き上げる腕力とバランス感覚が必要で、下る際には全体重を腕で支えるため、手首や脇に負担がかかります。その結果、腕や肩が疲れやすく、慣れないうちは筋肉痛を引き起こすこともあります。
階段を避けられない場合は、エレベーターやスロープのあるルートを優先し、無理をしないことが安全面でも大切です。また、ハンズフリー松葉杖なら普段の歩行と変わらない姿勢で歩けるため、松葉杖より安全に階段の上り下りができます。
買い物・家事など手を使用する場面
松葉杖を使っていると、両手が塞がるため買い物や家事が不便です。買い物袋を持てない、掃除機や洗濯物を扱いにくいといった問題があり、生活の自立度が大きく制限されます。松葉杖を使いながら作業するとバランスを崩しやすく、転倒リスクが高いです。また、長時間の立ち姿勢で料理や洗い物を行うと、腕や背中の筋肉が疲労しやすく、姿勢も不安定になりやすいです。
このような場面では、「アイウォークフリー」がおすすめです。手を使わない松葉杖のため、家事がいつも通りしやすく、買い物でもカゴやカートを持ちながら移動できます。

ハンズフリー松葉杖で疲れを回避
松葉杖を長時間使用していると、腕や肩、脇の下に強い負担がかかり、全身の疲労を感じやすくなります。特に通勤・通学などの長距離移動や階段の上り下り、買い物や家事の際は、両手が塞がることで行動が制限されるのが大きなストレスです。こうした不便を解消するのがハンズフリー松葉杖です。手を使わずに歩行できるため、日常動作をいつも通りこなせます。
両手が自由になり生活動作が格段に楽になる

従来の松葉杖では両手が常にふさがり、ドアの開閉や荷物の持ち運び、電車の乗り降りなど、あらゆる動作に不便を感じやすいです。ハンズフリー松葉杖は、太ももとすねを固定して体重を支える構造のため、両手を完全に自由に使えるのが特徴です。通勤・通学時の切符やICカード操作、買い物中の荷物の持ち替え、家事での調理や掃除など、松葉杖では難しかった動作がスムーズに行えるようになります。手を使えることで姿勢の安定性も高まり、怖さや緊張感も軽減されます。
転倒リスクが減り安全に生活できる

松葉杖はバランスを取るのが難しく、特に段差や雨の日の移動で転倒の危険が伴います。ハンズフリー松葉杖は、膝下から足首までをしっかりと支え、安定した歩行をサポートします。手で支える必要がないため、体重移動が自然になり、片足でもしっかり地面をとらえやすいです。
階段や坂道でも重心を保ちやすく、転倒リスクを軽減できます。また、両手が空くことで手すりを掴めるため、公共交通機関の利用や外出も安心です。従来の松葉杖よりも安全性と機動性が高く、行動範囲を制限せずに日常生活を送れるのが大きな魅力です。
手や脇の痛みから解放される
通常の松葉杖では、体重を腕と脇で支えるため、長時間の使用で筋肉痛や皮膚の摩擦による痛みが発生しやすいです。ハンズフリー松葉杖は、太ももとすねを固定して脚全体で体重を分散させる仕組みのため、手や脇への負担がほとんどありません。さらに、自然な歩行姿勢を維持できるため、バランスを崩しにくくなります。
結果的に、通勤や買い物など長時間の移動でも疲れにくく、痛みを感じにくい快適な生活が送れます。怪我の回復期間中も、痛みやストレスを最小限に抑えながら生活を続けられる点が大きなメリットです。
松葉杖とハンズフリー松葉杖の比較
松葉杖とハンズフリー松葉杖を比較した際に、どのようなメリットがあるのか表で解説します。
| 比較項目 | 松葉杖 | ハンズフリー松葉杖 |
| 支え方 | 両手と脇で体重を支える | 太ももと膝下を固定 |
| 手の自由度 | 手がふさがるため、荷物を持てない | 手が自由に使える(スマホ・買い物・家事が可能) |
| 身体への負担 | 腕・脇・肩に負担がかかる | 脚の付け根や太ももに負担が分散される |
| 階段での上り下りのしやすさ | 両手がふさがるため転倒リスクが高い | 両手が使用できるため、手すりを使用しながら上ることが可能 |
ハンズフリー松葉杖は日常生活で多くのメリットがあります。松葉杖を使用しているが、疲れやすかったり生活しづらかったりする人はぜひご検討ください。
ハンズフリー松葉杖が向いている人

けがや手術後のリハビリ中に「松葉杖を使うのが大変」と感じる人は少なくありません。従来の松葉杖は腕や手に負担がかかり、移動中に荷物を持つのも不便です。そんな悩みを解消できるのが、ハンズフリー松葉杖です。足に直接装着して体重を支えるため、両手を自由に使いながら歩行が可能になります。ここでは、特にハンズフリー松葉杖が向いている人の特徴を紹介します。
手や腕の痛みで困っている人
従来の松葉杖は、両手や腕で体重を支える構造のため、長時間使用すると手首・肘・肩に負担がかかります。とくに腱鞘炎や関節炎の持病がある人にとっては、痛みが悪化するリスクもあります。足の怪我よりも筋肉痛の方が辛いという方も少なくないです。
ハンズフリー松葉杖なら、脚部で体重を支えるため上半身への負担を軽減できます。腕を使わないので、手や肩を休ませながら移動できるのがメリットです。リハビリ期間中も無理なく日常生活を送ることができ、回復を妨げるリスクを減らせます。
仕事や家事で両手を使いたい人
仕事や家事をしながら松葉杖を使うのは非常に不便です。書類を持つ、ドアを開ける、洗濯物を干すといった動作も片手がふさがることでストレスが増えます。ハンズフリー松葉杖なら、両手を自由に使えるため、作業効率が格段に上がります。従来の松葉杖で感じていた「手が使えない不便さ」を解消し、より自然な生活動作を取り戻せます。
出勤や登校で長距離を移動する人
職場や学校までの通勤・通学距離が長い場合、通常の松葉杖では腕や手への負担が蓄積しやすく、疲労も大きくなります。ハンズフリー松葉杖は脚部に固定して使用するため、腕を使わずにスムーズに歩行が可能です。階段や公共交通機関の利用も比較的スムーズで、長時間の移動でも疲れにくい設計です。日常的に外出する人にとって、身体の負担を減らしながら自立した移動を実現できる点が大きな魅力です。
上記のような人で実際にハンズフリー松葉杖を使用している方の感想は、以下のリンクからご覧いただけます。
体格がしっかりしている人
体格がしっかりしている人は、松葉杖を使う際に大きな負担を感じやすい傾向です。通常の松葉杖は体重を腕や脇で支えるため、体格が良い人ほど腕への圧力が強くなり、短時間の移動でも疲労が蓄積しやすいのです。その点、ハンズフリー松葉杖は太ももや膝下でしっかりと装着し、体重を脚全体で分散して支える構造になっています。そのため、上半身の筋力に頼る必要がなく、長時間の使用でも安定感を保ちながら快適に歩行できます。筋肉量の多い人や体格が大きい人ほど、ハンズフリー松葉杖の恩恵を感じやすく、従来の松葉杖に比べて格段に疲れにくいのが特徴です。
松葉杖で疲れたらハンズフリー松葉杖を検討しましょう

松葉杖を使っていると、腕や肩の疲労、手のしびれ、長時間の移動によるストレスなど、想像以上に負担を感じることがあります。特に通勤や家事など、日常生活で頻繁に動く人にとっては大きな問題です。
そんなときにおすすめなのがハンズフリー松葉杖です。太ももで支える構造のため、両手が自由に使え、荷物を持ったりドアを開けたりといった動作もスムーズになります。姿勢が自然に保てるため、肩こりや手首の痛みを軽減しやすいのも特徴です。さらに、階段の昇り降りや狭い場所での移動も快適になり、従来の松葉杖では難しかった動作の自由度が大幅にアップします。
もし松葉杖を使い続けるのが厳しいと感じているなら、ハンズフリー松葉杖を検討してみるのはいかがでしょうか。

